Open Mind Japan
TSUNAMIアントレプレナーズ倶楽部
シリコンバレーにおけるアントレプレナーシップを支える仕組み

アメリカのシリコンバレーには、世界的に有名な『TiE』があります。TiEとは、起業家を育成するための支援組織で、そのコンファレンスTiEConとともに世界最大のものになっています。

1990年代の初め頃からシリコンバレーではファブレス(工場を持たない)半導体会社が立ち上がり始めました。これらの大半が台湾系の中国人とインド人系の技術者でアントレプレナー達でした。また、インドやパキスタン系の出身者の人達がアメリカの大企業のトップに上り詰める人達が数多く出てきた頃でした。この頃、IBMのケンタッキーにあるプリンター事業部の事業部長だったDr.Kailash JoshiIBMを引退してシリコンバレーに移ってきて、インドやパキスタン系の若手を育てるにはどうしたら良いかと2,3人の友人と話し合い、AJ.Patelなど7人の侍と共にこの TiE Organization を立ち上げました。1992年のことでした。

当初、TiE の組織はインド、パキスタン系の若い起業家を成功した人達で支えていこうという意図で始められました。しかし、現在はさらにビジョンを大きくして、『Tie の『T は『Talent 、『i は『Idea』、『E』は『Enterprise』という観点からシリコンバレーの伝統である『Innovation』(革新)、『Entrepreneurship』(起業家精神)を推進する団体、というように変わってきています。そして、この『Talent』(才能)、『Idea』(叡智)、『Enterprise』(事業)の知識が世界中から集約され、それを会員が利用できるようになっている団体になりました。

TiECON2005
TiECON2005

初期の活動は起業しようとしている若いアントレプレナーの手助けをすることにありました。毎月成功した事業家を呼んで経験談を聞きながら、その時に更に若い人達との質疑応答の中から様々な事を学んでいってもらい、手助けをしてきました。また、他にもこれからベンチャーを起こそうとしている人にプレゼンテーションをしてもらい、これをチャーターメンバー数名がパネリストとしてこのプレゼンテーションを元に色々と提言をしていきました。この時、場合によっては参加しているメンバーが資金を提供する場合も出てきました。若い経営者達はこのような会合で専門家に会ったり、パネリストと懇意になって色々と人を紹介してもらったりしてきました。

特にこの会の精神の偉大なる事は『次の世代のアントレプレナー達に色々と手を差し伸べてあげる』という事です。『互助精神』がとても素晴らしいです。手を差し伸べるというのはお金を出すだけではなく、積極的に経営に関してアドバイスしたり、マーケティングに関してのアドバイスや自分の持っているネットワークを利用して適当な人を紹介したりしてきました。

TiE を支える人達は、大半はボランティアの人達です。2005-2006年の TiE Silicon Valley のPresidentであるRaj Jaswaもセールスソフトの会社Seletricaを大成功させた事業家で、TiEの精神を十分に理解し、社会への奉仕として二年間無給で会長を勤めます。

このように、起業家達をあらゆる側面から支援し、育てていく場として大きく発展し、今日の『TiE』の姿になっています。アメリカにはこのような支援組織がインド系のTiEと並ぶ組織の中華系の『AAMA』、日系のSVJENJTPA、JBC、韓国系のKINを含めて数多く存在します。

ご参考
→Silicon Valley's New Immigrant Entrepreneurs
→Local and Global Networks of Immigrant Professionals in Silicon Valley
→American Made: The Impacts of Immigrant Entrepreneurs and Professionals on U.S. Competitiveness
→Silicon Valley Economic Development Alliance
→Index of Silicon Valley
→SiliconValleyWatcher
→SiliconValley.com
→VentureBeat

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Energizing the Global Entrepreneural Spirit
“Energizing the Global Entrepreneurial Spirit”
(TiECon 2005)

 


“Disruption and Convergence - Entrepreneurship Unlimited”
(TiECon 2006)