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ベンチャー企業プレゼン:シリコンライブラリ株式会社
清水 潤三 様シリコンライブラリ株式会社 代表取締役)

社長の清水氏は、日本電気(株)に入社、スーパーコンピューター用集積回路 の開発に従事、NECエレクトロニクスで基盤技術開発事業本部のグループマネージャーを経て当社を2005年に設立しました。NEC時代に出願した特許は11件に達します。
・シリコンライブラリは、SOC開発に不可欠な、フィジカルIPと呼ばれる分野で、特にSRAMや高速インターフェースなどのIP(およびチップ)によるビジネスを行います。
・既にUMCと共同開発体制を構築、2007年はデジタル家電のインターフェースに不可欠なHDMI(High-Definition Multimedia Interface)規格のチップ化に向けて開発中です。この規格のチップはデジタル家電分野でデファクト化しており、日本の大手家電メーカーのみならず、アジアの家電メーカーに日本製=高品質、合理的な価格設定を前面に押し出して営業活動を展開中です。開発チームはNECをはじめ、松下、東芝など大手エレクトロニクスメーカーなどの出身者を中心に、21名擁し、川崎、京都、仙台、サンノゼに開発拠点を有します。

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半導体の高速インターフェースがキーテクノロジー

半導体の高速インターフェースをキーテクノロジーとしており、個別技術だけでなく、家電メーカーなどに、ボード設計まで含めてトータルソリューション提供を目指しています。家電業界ではアジアが急成長していますが、世界を目指して、Win-Winの関係を作ってやっていきたいと考えています。

2005年6月に設立し、本社は川崎市、社員は24名です。半導体IPの設計、開発、テスト、チップ開発販売を目指しています。製品としてHDMIチップを開発し、受注も始まりました。

経営理念は、全て人が設計開発していくので、人が全てだということです。私は元NECで、ゼロからスタートしています。人は宝。人が力を出せる環境を作ることが経営として重要だと考えています。エンジニアがやりたいこと、力を発揮できる環境を提供しています。ベンチャーなので、スピードが重要で、決断も速い。 また、自前の技術と導入技術の棲み分けをしています。全て自社でやるというのは非効率です。コア技術とノンコア技術の切り替えをしっかりやっています。

本社は川崎ですが、拠点は4ヶ所です。優秀な人材がいると、その人がいたい所にデザインセンターを設けて口説いていきます。メンバーは、私がNEC出身。金はシリコンバレーにずっといて、色々なパイプを持っています。その他、松下など色々な会社から来ています。

ビジネスモデルはIPモデルとファブレスモデル

システムLSIはIPを集めてきて一つの機能を実現します。ハイスピードインターフェース、エンベデッドメモリ、SRAMメモリ、コンパイラ、テストサービスを行います。

ビジネスモデルは、IPを売って、ライセンスしてロイヤリティで儲けるモデルとファブレスモデルです。半導体業界では、設計から製造まで一貫してやるのはIDM(ソニー、松下、NECなど)です。米国では、設計は設計をやる会社、製造会社は台湾というように分業が進んでいます。水平分業が徹底されています。クアルコムは、ファブレスの代表です。NVIDIA、ATIのグラフィックチップも、ファブレスです。これらの大手は全てチップ設計しますが、自分では作りません。弊社もIPをやりながらファブレスメーカーを目指しています。

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HDMIチップを開発製造中

現在、HDMIチップを開発製造中です。競合他社に対して、信頼性、経済性などでやっていきます。今年8月にEngineering Sampleを市場に、テレビ向けには、年内にはモノを出そうと活動中です。

テレビは、RGBや、音声コードなど色々つないでいますが、HDMIはケーブル1本で、映像、音声を、今までに比べて数倍のHigh Definitionの映像を送ることができます。最近、普及し始めています。HDMIは、テレビ、DVD、カメラ、ゲーム、デジカメなどにも載ってきます。規格は、米国のSilicon Imageが策定しています。ソニー、日立、東芝、松下、家電メーカー4社と、残り2社のヨーロッパメーカーとで規格を推進しています。

市場については、去年で6000万台HDMIが搭載された機器が出ています。今年は1億台を越え、年々倍々で増え、2010年には3億台を越える市場です。ワールドワイドなマーケット、急激に成長した市場で、HDMIの1.3という規格が昨年新しく出て、日本の市場では、きれいな画像を送れる規格が普及しつつあります。今までより、さらにきれいな画像が送れます。PS3がいち早く取り入れています。

開発体制は、日米です。昨年から開発を始めてモノが出来て、6月に市場に投入するということで準備しています。RXというテレビ側の受信をするLSIも開発中で、年内には出せる予定です。商社を通じて販売ルートを確保しようと動いています。

高速インターフェース設計は、TSMC、UMCという世界の2大ファウンドリーの最先端プロセスに対応しています。昨年は、UMCから開発費を頂いて開発を進めていました。今年は、TSMCというNo 1ファウンドリーからも65ナノ最先端プロセスで開発を進めることで合意しています。メンバーは大手出身なので先端プロセスに慣れた優秀なエンジニアが集まっています。

競合との差別化

今後、インターフェースだけでなく、周辺機能取り込みなど付加価値を高めていきます。今まではケーブルが複数本だったものを1本にして、それをさらにワイヤレスにすることも考えています。世界でも同様の動きがあり、UWB(Ultra Wide Band)を使った技術でやろうとしていますが、伝送速度があまり高くない。2.25Gのスピードでより高精細な画像を送れる規格ですが、ここの技術は408メガで限界があります。

ワイヤレスHDは、60ギガヘルツ帯を使ったミリ波で、SiBEAMという米国のベンチャーが立ち上げた高精度の画像を送る規格です。規格の重要なところは米国の企業で、それに日本のメーカーがのっかっています。こういう部分をメイドインジャパンでやっていきたいと思っています。技術的には、HDMIと互換性がありません。互換性を重視したものを私達が作り、規格化していきたいと考えています。現在ある大学でミリ波専門の方と一緒に共同研究を始めました。台湾のメーカーにも協力を要請中です。お客さんである日本の家電メーカーに日本発で一緒にやらないか、ということで広げていきたいと思います。

HDMIは、非常に伸びている市場なので、これをうまく利用して一気に会社を成長させ2-3年後に公開したいと考えています。IPとチップと顧客のニーズに応えてやっていきたいです。

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懇親会では、株式会社ファンケルの池森名誉会長に乾杯のご挨拶をして頂き、ご参加の皆様は和やかな雰囲気でご歓談をされていました。また、今回は特別に、ニ胡奏者の周 昴様をお招きし、二胡の演奏をして頂きました。皆様、優雅な音色に酔いしれていらっしゃいました。

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TSUNAMIアントレプレナーズ倶楽部は、二ヶ月に一回の割合で、アントレプレナーのための勉強会とアントレプレナーあるいはその支援企業のプレゼンテーション、懇親会という形で、倶楽部とメンバーの発展を目指して活動しています。活動状況は、このウェブサイトで、随時報告しております。TSUNAMIアントレプレナーズ倶楽部の今後の展開をお見逃しなく。

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