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寺島実郎氏 「企業の社会的責任(CSR)」

経営には時代認識がポイント

どういう時代を生きているのか、という問題意識を持つことがポイントである。雑誌「世界」(岩波書店)で連載の「脳力のレッスン」(岩波書店より出版)を題材に。「脳力」とは、南方熊楠が使った用語で、物事の本質を考え抜く力という意味の言葉。明治期においては新渡戸稲造などが日本人の脳力を書籍で世界へ発信したのに比して、その後こういった努力は行われていない。現在は、日中韓問題、アメリカとの関係など、「脳力」を振り絞ってどういう時代を造っていくか考え抜かなければいけない時代である。

優れた経営者は、フィールドワークと仮説法で考える

また、「山本五十六は肉眼で真珠湾を見たことがあるのか」という例、「フィールドワーク」と「仮設法」が重要である。山本五十六は、脳力で問題意識を凝縮して、時代のキーワードとして航空機と石油に絞り込んで、真珠湾視察や油田視察というフィールドワークをやって真珠湾攻撃を企画した。優れた経営者にも通じることで、仮説を組立て、もしこの条件が変わったらどうパラダイムが変わるかということが思いつくかどうか、そういうセンスがないと経営には立ち向かえない。

企業の社会的責任として、より重要なのは、資本主義の可能性を盛り上げること

経営者としての責任は、自分の事業モデルを通じて、社会との位置関係を確認し、社会に貢献している、資本主義という仕組みの中に可能性を感じて生きている、と後に続く若い人たちに説得できるようにしておくことであり、薄汚いマネーゲームの世界にしてはならない。

現在の資本主義は、過去に社会主義からの挑戦を知恵出し合って退けたが、挑戦者がいなくなって緩み、驕りが出てきている。資本主義には、アメリカ流の株主資本主義もあり、欧州のように株主だけでなく、従業員、地域、国家、地球環境など関係者全体にバランスよく付加価値を配分するというものもあり、同じ資本主義でも全く異なる。翻って日本はどうか。付加価値を配分する対象としてどれだけ視界に入れていくのか、日本としての考えを持つことが重要である。

 

 

正気を持ちこたえる時

ライブドアとフジテレビの戦いは、持合資本主義と株主資本主義との間のもので、何ら新しいものではない。IT業界も情報ネットワーク技術革命を活かそうということならいいが、IPOゲーム、金融ビジネスモデルなどのように、自分が手を染めずに金を儲ける仕組みを探す、悪知恵の資本主義に傾斜しがちでそれをどこで食い止めるか、正気を保て得るか。

◇◇◇

20分という短時間でしたが、歴史観と問題意識に基づいて、日本の現在と経営者の発想法に関する示唆とともに、我々がよって立つ資本主義の意義、目的を明確に示していただきました。参加者の皆様からも、いつもながら寺島先生のお話は含蓄があるだけでなく、「想い」の部分を強く意識させてもらい、とても有難い、と多くの好評をいただきました。


 

 

 

 

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