Open Mind Japan
TSUNAMIアントレプレナーズ倶楽部
TSUNAMI Entrepreneurs Club
イベント・スケジュール

第2回のご報告

お勉強会講演

メンバー紹介
About TSUNAMI

 

 

 

 

 

→懇親会

 

 

 

新井賢一氏「トランスレーショナルリサーチと創薬ベンチャーの可能性〜ゲノムベイ・東京の国際競争力について〜」

東京大学名誉教授であり、東京都臨床医学総合研究所の研究統括顧問(ご講演当時の役職...2006年4月1日より、東京大学 先端科学技術研究センター システム生物医学ラボラトリー特認教授)である新井先生は、東大医学系大学院修了後、東大医科学研究所を経て、米国スタンフォード大学で研究を続けられました。さらに、1981年バイオベンチャー草創期に、(当時の米国でも珍しかった)研究者としてバイオベンチャー企業DNUXの設立初期に参画し、シリコンバレーのベンチャー育成の仕組みを体験されました。そして、その先進性、本質を早くから認識され、ベンチャーの重要性を提唱されており、現在、大学における個人の研究と製薬産業における大規模な研究を結ぶトランスレーショナルリサーチ(橋渡し的な研究)推進のため、「東京ゲノム・ベイ構想」を積極的に推進されています。

◇ ◇ ◇

科学的成果を事業化に橋渡しするトランスレーショナルリサーチに何が必要か、ベンチャービジネスにも共通している根幹の部分として、アントレプレナーシップの重要性とともに、理念を共有できる人たちと早く進めることの必要性を明確に提示いただきました。アカデミックな内容でありながら、わかりやすい例示により、たいへん刺激的であり、とても参考になったと、参加者から大いに質疑応答の求められた勉強会となりました。



 

 

・生命科学から個の医療まで
日本の創薬・バイオ産業の今後の可能性に関して、まず、生命科学・バイオテクノロジーの歴史を19世紀、日本の明治期から紐解いていただきました。明治期の日本にはバイオベンチャーといえる製品開発と産業化があった事実をあらためて認識することができました。

・ゲノム健康医科学と医薬品の開発
ベルナールの提唱した個の医療がゲノム医学にいたる歴史的展開、遺伝子工学や生化学が情報技術の進展とともに急速に発展したことがわかりました。

・ゲノム医療プラットフォーム:実験医学とトランスレーショナル・リサーチ
ゲノム医療、生命科学の発展にはいろんなツールを組み合わせたプラットフォームが必要であり、かつその土台としてモノの発見から製薬までに至る橋渡しをする領域に莫大な資金が必要であることをわかりやすく解説いただきました。

・バイオテクノロジーと産業化:未来価値を富に転換する仕組み
「知識、科学技術は果てのないフロンティアである」、「必要が発明の母でなく、真の発明が必要を生む」。先進国であるアメリカは、1980年代から、NIHのグラントや実験病院の設置などプラットフォームの構築をもって、ジェネンテックをはじめとして具体的な発見の産業化と価値の現実化を行い、資金循環の大きな仕組みを作ってきたことがわかりました。

・システム医科学とこれからの医療:研究開発スーパー複合体の国際ネットワーク
日本におけるバイオベンチャーの可能性に関して、医科学におけるパラダイムシフトをふまえ、シンガポールなどの先例も見習いつつ、オープンで共生のネットワークを構築することで、一大バイオポリスの構築が可能である、とおっしゃっていました。一方、最近の資本市場拡大もタイミングはよいが、逆に成功、実現事例を出さなければシュリンクしてしまうという警鐘も頂きました。


 

 

 

 

→懇親会へ